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「赤ん坊が人々の絆を育てる」 | |
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生まれて3ヶ月が過ぎたころ、赤ん坊はニッと笑います。はじめての笑顔です。意味や理由はないはずなのに、ニコッと少し笑うのです。それを見た人間たちは自分がいい人間だということに気づきます。発見します。そして、嬉しくなるのです。自分の本性を思い出す。もう一度その笑顔をもらおうと努力します。自分を発見するための日々が始まります。 中学校で、家庭科の時間を使って赤ちゃんと触れあう体験を生徒にさせている学校があります。最近は、妊婦さんや乳児の定期検診サービスを保健所などでやっています。ボランティアを募って中学校に行ってもらいます。杉並区の場合、ボランティアにちょっとしたお礼が出ます。二千円くらいだったと思います。私が見学したのは母校の富士見ヶ丘中学校でした。妊婦さんが一人と、乳児を連れたお母さんが10人くらい。教室の前の方に並びます。赤ちゃんたちはあっちを見たり、お母さんを見たり、眠っている子もいます。一人ひとり、赤ちゃんを膝に置いてお産の時の体験談を語ります。大変だったけど感動しました。そう語るお母さんの顔には真実があります。未熟児で本当に心配したんです、危なかったんです。そう話すお母さんの真剣な顔に、母の強さと優しさを感じます。人間の弱ささえ感じます。それを中学生が見ています。 「高校生の保育士体験」 高校生、中学生、小学生に夏休みを利用して三日間の保育士体験をさせている園長先生が島根県におられます。もう十五年も前からやっています。保育園は夏休みもやっていますし、0歳児からいるからいいのです。 (「なぜわたしたちは0歳児を授かるか」松居和著ー国書刊行会より) |
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