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一日保育士体験 | |
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一昨年の夏、埼玉県の保育園の園長先生と保育士二〇名くらいで「親心を育む会」という勉強会を始めました。月に一度、園の子育て支援センターに集まって、現場の問題やこれからの園の役割などについて話しあうのです。お漬物や、持ち寄ったお茶菓子を食べながらざっくばらんに、しかし真剣に話しあうのです。こんなテーマで一時間激論を交わしたことがありました。
保育士にとっても嫌な親はいます。保育士も人間ですから。でも、「一日保育士体験」をやると、あのお母さん、そんなに嫌な人じゃなかった、ということになったりします。幼児に囲まれると、人間それぞれのいいところが引き出され、見えてきますから、日常の朝と夕の五分くらいの接触では見えない別の面が見えてきます。 改訂された新しい保育所保育指針に、保育所は「子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものである」とあります。いままで子どもの幸せを真剣に考える園長先生や保育士が親に注意すると、役所に文句がいき、役所から、文句が出ないようにしてください、と言われることが多かったのです。福祉はサービス、親のニーズに応えるもの、という厚労省からのお達しが役所にゆきわたっていたのです。役所の補助で成り立っている保育園は、現場を知ることがほとんどない役場の保育課長の言いなりにならざるをえなかった。ですから、この改訂は朗報でした。指針には、「保護者とともに、子どもの成長の喜びを共有すること」とあり、「子どもと保護者の安定した関係に配慮して保護者の養育力の向上に資するよう、適切に支援すること」とあります。
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